真似る、盗む
タイトルの文字だけを見ると、『ダメなこと』と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、育成年代サッカーだけでなく、大人になってからのサッカーでも大切なことだと思うんです。
もっと言うと、サッカー以外の日常生活においても大切なことだと考えてます。
子どもには耳と目から指導する
園児や小学生年代のサッカー・フットサル指導者は、実際のグランド現場で言葉で指導することが基本となっていることが多いと思います。
子ども達にしっかり伝わるように言葉を選び、話すスピード、抑揚にも気をつけながら指導をしているでしょう
自分の子どもの時を思い返すと、指導者の話の内容はもちろん記憶に残っています。
しかし、1番記憶に残っているのは指導者が実際にゲームに混ざっていたときの華麗なプレーや卑怯(あえてこの言葉をつかいます)な駆け引きばかりです。
- 身体の向きとは逆に出るパス
- パスかなと思ったらドリブルされる
- 取れた!と思って足を出したら股を通される
- マークにつけた!と思ったら自分の背後を取られてる
- ボールを奪えた!と思ったら少し強引に取り返される
などなど
百聞は一見にしかず、という言葉もあるように実際に目で見ること(見せること)は非常に大事なことだと思うんです。
中学生の時に出会っためちゃくちゃ上手いコーチがいました。
その人はフットサル界でも有名な人で、その人のプレーを見た瞬間、「オレもあんな選手になりたい!」と思ったのを今でも覚えてます。
そんな自身の経験も含め、僕たちはなるべく指導者が子どもたちのゲームに混ざるようにしています。
大人がゲームに混ざり、プレーを見せる
↓
- あんなプレーしたい!
- 真似してみよう!
- あの人でできるならオレにもできる!
過去、たくさんの選手に携わってきましたが、上達が早い選手は指導者のプレーを真似したり、そこから工夫をしていました。
それと指導者に本気で挑んできて、負けたら本気で悔しがる選手です。
ふと聞いた話ですが、セゾン出身の乾貴士選手のプレーは岩谷さんのプレーにそっくりだそうです。
逆に言うと、指導者のプレーは子ども達に見られてるでってことでもあります。
真似て、盗まれても良いように指導者として動ける身体作りします!笑