『話を聞く』と『言うことを聞く』
『話を聞く』と『言うことを聞く』
同じような意味に聞こえそうな言葉ですが、僕は違った意味で捉えています。
『話を聞く』というのは話を聞いて新たな視点を持つことだと捉えています。
逆に『言うことを聞く』というのは言い換えれば『言われた通りにする』ということだと思うんです。
日本人の真面目な子どもは『言うことを聞く』が得意です。
『言うことを聞く』は育成年代のサッカーではあまり良くないことだと思います。
指導者の言われた通りにプレーする、まるでテレビゲームかのようにベンチから指導者が選手に指示し、それをきっちり遂行する。
そこには選手自身が『考える』という過程が飛ばされてるように思います。
そして、サッカーのピッチ上では少しズルいやつ、悪いやつの方が魅力的だったりします。
指導者の『話を聞く』
→「あー、この人はこういう事を言ってて、このことには気付いてないやろうから、こんなプレーしてやろ!」
とか
→「それもええかもしれんけど、こういうことをやってもオモロいよな!」
こんな風に発想する選手を育成していくべきだと思うんです。
指導者や大人が『言うことを聞く』事を要求してる間は、指導者や大人の思考している枠からはみ出るような突出するような選手は出てこない、と考えてます。
最近、子ども達に言うんです。
「コーチの言うことは聞かんでええから、話は聞きなさい」と。
「コーチが気付いてなさそうなことに気づいていかんとあかんよ」と。
良い意味でズルい選手の育成、頑張ります。笑